「油の仕入れ値が上がって、揚げ物の原価が読めなくなってきました」——ここ数年、飲食店オーナーの方から一番多くいただくご相談のひとつです。
食用油の価格は、原料の作付け・為替・輸送費・エネルギーコストなど、お店の努力とは関係のないところで動きます。値上げそのものは止められません。それでも、同じ量の油からどれだけの売上をつくるか、そして使い終わった油をどう扱うかは、お店側でコントロールできる部分です。
この記事では、揚げ油のコストを見直す5つの切り口と、意外と見落とされている廃油の買取という収入側の話を、現場で実際にできる形に落としてお伝えします。
揚げ油のコストは「仕入れ値」だけで決まらない
同じ単価でも、店によって油代は変わる
1缶あたりの単価が同じでも、月にかかる油代はお店によってまるで違います。差を生むのは「1缶をどれだけ長く、良い状態で使えたか」です。カスすくいの頻度、フライヤーの温度管理、油を注ぎ足すタイミング——こうした日々の運用が、月末の数字として積み上がります。
つまり油代の見直しは、仕入れ先の交渉だけではありません。厨房の習慣を少し変えるほうが、実は効き目が早いことが多いのです。
「早すぎる交換」も「遅すぎる交換」もコスト増
早く換えすぎれば、まだ使える油を捨てることになります。遅すぎれば、揚げ物の味と見た目が落ち、お客様の満足度に跳ね返ります。値上げ局面でやってしまいがちなのが「限界まで使う」方向への行きすぎです。油代は数百円削れても、リピートを1組失えば取り返せません。
値上げ局面で起きがちな失敗
- 🔸 油を限界まで使って味が落ちる:揚がりが重くなり、看板メニューの評価が下がる
- 🔸 差し油だけで延命する:劣化した油に新油を足しても、劣化のスピードは戻りません
- 🔸 安い油に切り替えて揚がりが変わる:単価は下がっても、吸油量が増えて結果的に消費が増えるケースも
- 🔸 廃油の処理費を払い続けている:「引き取りにお金がかかるのは当たり前」と思い込んでいる
- 🔸 使用量を誰も把握していない:何缶使ったかの記録がなく、改善の効果が測れない
特に最後の2つは、多くのお店で見過ごされています。出ていくお金だけを見て、入ってくる可能性のあるお金を見ていない——値上げの時期こそ、ここを点検する価値があります。
揚げ油コストを下げる5つの見直し
1. カスすくいを「時間で決める」
揚げカスは油の劣化を進める一番の要因です。「気づいたらすくう」ではなく、ランチ後・ディナー前・閉店前など時間で区切ると、誰が入っても同じ品質が保てます。手間は1回1分ほど。これだけで油の寿命が変わります。
2. 空焚き・過剰加熱の時間を削る
注文が途切れている時間にフライヤーを高温で放置すると、揚げていないのに油は酸化し続けます。アイドリング時の温度を下げる、暇な時間帯は片方を落とす——「揚げていない時間」の管理は、油代とガス・電気代の両方に効きます。
3. 交換の基準を「色」以外にも持つ
色だけの判断は、人によってぶれます。揚げた食材の種類・使用日数・稼働時間なども合わせて、お店なりの基準を作ってください。基準があると、「なんとなくまだ使える」で引き延ばすことも、不安から早く換えることも減ります。
4. 使用量と廃油量を記録する
- ✅ 月に何缶仕入れたか——仕入れ伝票を月単位でまとめるだけでOK
- ✅ 月に何缶ぶん廃油が出たか——回収記録を見れば分かります
- ✅ 売上の揚げ物比率——季節やメニュー変更との関係が見えてきます
この3つを並べると、「今月は使いすぎた/うまく使えた」がはっきりします。記録がないまま節約しても、効果が分からないので続きません。
5. 廃油を「処理するもの」から「売るもの」に変える
ここが一番見落とされています。植物性の廃食用油は、再資源化の原料として価値があるため買取の対象になります。処理費を払って引き取ってもらっている状態と、買取で引き取ってもらう状態では、同じ油の出口なのに収支の向きが逆になります。
仕入れ値の上昇は止められませんが、出口側を整えることは今日からできます。油の値上げに向き合う打ち手として、最も手をつけやすい部分だと思います。
OIL BEESならコスト面にどう向き合うか
OIL BEESの廃食用油回収は、回収にかかる費用はいただきません。容器の設置も無料です。そして植物油は買取の対象です。「処理費を払っていたものが、逆に収入になる」という形に切り替えたお店が実際にあります。
買取の単価は、油の種類・量・状態・その時期の市況で決まります。ここは正直にお伝えします。相場が動くものなので「必ずいくら」と約束することはできません。ただ、条件の決まり方と、今のご店舗だとどうなるかは、包み隠さずご説明します。数字が見えないまま契約していただくのは、私たちも望んでいません。
回収の記録はポータルでご確認いただけるので、「今月はどれだけ廃油が出たか」を経営の数字として使えます。使用量の把握から一緒に始めたいというご相談も歓迎です。まずは一度お店を見させてもらい、フライヤーの台数や営業の波に合った回収の形をご提案します。
よくある質問
Q. 廃油の買取単価はいくらですか?
A. 油の種類・量・状態、そしてその時期の市況によって変わるため、一律の金額はお出ししていません。だからこそ現場を見てから条件をお伝えする形にしています。相場の考え方もあわせてご説明します。
Q. 少量しか出ないお店でも買取の対象になりますか?
A. 量が少ないお店でも回収は可能です。最小2缶からでも対応しますので、「うちは少ないから断られるだろう」とあきらめないでください。回収頻度を調整して、無理のない形を組みます。
Q. 油代を下げるために、安い油に変えるのはアリですか?
A. 単価だけでなく「揚がり」と「持ち」で判断してください。安い油に変えて吸油量が増えれば、消費量が増えて逆効果になることもあります。数週間、使用缶数を記録して比べるのが確実です。
Q. 今の業者から乗り換えるのは手間ではないですか?
A. 容器の入れ替えと回収日の調整が主な作業で、厨房のオペレーションを大きく変える必要はありません。現在の契約内容を確認したうえで、切り替えの段取りもこちらでご提案します。
まとめ
- ✅ 仕入れ値は変えられないが、1缶の使い方は変えられる——カスすくいと加熱時間の管理が効く
- ✅ 限界まで使う節約は逆効果——味が落ちればリピートを失う
- ✅ 使用量と廃油量を記録する——測らなければ改善は続かない
- ✅ 廃油は処理費ではなく買取の対象——出口側を整えるのが一番手をつけやすい
OIL BEESでは、廃食用油の無料回収・買取で、値上げ時代の厨房のコストづくりをお手伝いしています。「今の廃油の扱い、うちは損していないか見てほしい」——そんなご相談から気軽にお問い合わせください。一度お店を見させてもらい、ベストな提案をいたします。



