「学園祭の模擬店で唐揚げを揚げるのですが、使い終わった油をどうすればいいか分からなくて」——秋になると、こうしたご相談が増えます。
秋は、地域のお祭り、学園祭、文化祭、収穫祭とイベントが集中する季節です。模擬店の定番は、唐揚げ・フライドポテト・たこ焼き・チュロス——揚げ物が並びます。そして毎回、終わったあとの油が行き場を失います。
この記事では、イベントの主催者側と出店者側が、事前に何を決めておけばいいかを整理してお伝えします。当日慌てないための準備の話です。
イベントの廃油が困る3つの理由
1. 短期間に一気に出る
1日か2日のイベントで、模擬店が10店舗あれば、それぞれが数リットルずつ油を使います。合計すれば相当な量が、たった1日で発生します。しかも全店舗が同じタイミングで片付けを始めます。
この「同時多発」が一番の問題です。片付けの時間帯に、油の行き先が決まっていなければ、混乱するのは当然です。
2. 出店者が慣れていない
模擬店を出すのは、学生、PTA、町内会、地元の団体——普段は飲食業をしていない人たちです。油の扱いを知らないのは当たり前で、悪気なく地面に流したり、そのまま置いて帰ったりということが起きます。
3. 会場に処理する設備がない
公園、校庭、駐車場、神社の境内。イベント会場には、油を処理する場所も設備もありません。持ち帰るしかないのですが、その「持ち帰り先」が決まっていないケースがほとんどです。
決めておかないと起きること
- 🔸 地面や側溝に流される:環境への影響だけでなく、会場の管理者との関係にも関わります
- 🔸 会場に置いて帰られる:後片付けを主催者が抱えることになります
- 🔸 誰かの車や自宅に持ち帰られる:その後どうなったか分からない状態になります
- 🔸 翌年から揚げ物が禁止になる:トラブルが起きると、次回の出店条件が厳しくなります
- 🔸 やけどや事故が起きる:不慣れな人が熱い油を運ぶのは危険です
主催者が決めておくこと
1. 廃油の集約場所を一箇所つくる
会場の一角に、「使い終わった油はここに持ってくる」という場所を決めて、容器を置いておきます。これだけで、出店者は迷いません。地面に流す人もいなくなります。
2. 出店者への案内に一行入れる
出店の申込書や説明会の資料に、「使用済みの油は○○に持参してください。地面・排水には絶対に流さないでください」と書いておきます。知らせておけば、ほとんどの人は守ります。
3. 回収業者に事前に相談する
- ✅ イベントの日程と規模を伝える——想定量から容器の数を決められます
- ✅ 前日までに容器を設置してもらう——当日の朝に慌てない
- ✅ 終了後の回収日を決めておく——会場に長く置かない
出店者側が気をつけること
まず、油は必ず冷ましてから運ぶこと。片付けを急ぎたい気持ちは分かりますが、熱い油を持ち運ぶのは非常に危険です。撤収の段取りに「冷ます時間」を組み込んでください。
次に、運ぶための容器を自分で用意しておくこと。フタが閉まるポリ容器やオイル缶があれば安心です。中身がこぼれない状態で集約場所まで運べれば、それで十分です。
そして、地面に流さないこと。これだけは絶対に守ってください。土に染み込んだ油は簡単には分解されず、会場を貸してくれた方に迷惑がかかります。来年も出店できるかどうかに関わる話です。
OIL BEESならイベントにどう対応するか
OIL BEESでは、イベントや学園祭など単発の廃油回収にも対応しています。事前にご連絡いただければ、規模に合わせた容器をご用意し、終了後に回収します。回収費用はかかりません。
学校・自治会・実行委員会など、飲食業ではない主催者様からのご相談も歓迎です。「何を準備すればいいか分からない」という段階からご説明します。
集めた油はSAF(航空燃料)やバイオ燃料の原料として再資源化されます。イベントで出た油が資源として次に使われるという話は、学園祭なら生徒・学生に伝える教材にもなります。掲示用の説明もご相談ください。
イベントの廃油対策は「来年」への投資でもある
地域のお祭りや学園祭は、毎年続いていくものです。ある年に油のトラブルが起きると、翌年の出店条件が厳しくなったり、揚げ物そのものが禁止になったりします。会場を貸してくれている側からすれば、後始末が大変なイベントは歓迎しにくいのが本音でしょう。
逆に、きちんと片付けて帰るイベントは信用されます。「あの団体なら大丈夫」という評価が積み重なれば、翌年以降の交渉もスムーズになります。廃油の集約場所を一箇所つくるだけの手間で、その信用が守れます。
学園祭であれば、これは生徒・学生にとっての学びにもなります。自分たちが使った油がどこへ行き、何になるのかを知る機会は、そう多くありません。実行委員会の掲示に一行添えるだけで、イベントの意味が少し広がります。
よくある質問
Q. 1日だけのイベントでも対応できますか?
A. できます。日程と規模をお知らせいただければ、容器の設置と回収の段取りを組みます。
Q. どれくらいの量が出るか見当がつきません。
A. 出店数と揚げ物を扱う店舗の数を教えていただければ、おおよその目安をお伝えします。余裕を持った数の容器をご用意します。
Q. 学校や自治会でも頼めますか?
A. 頼めます。飲食店以外の主催者様からのご依頼も多くいただいています。
Q. 当日になって足りなくなったらどうすれば?
A. 事前に余裕を持った数をご用意しますが、想定を超えた場合はご連絡ください。可能な範囲で対応します。
まとめ
- ✅ 会場に廃油の集約場所を一箇所つくる——これだけで混乱がなくなる
- ✅ 出店案内に「流さない」を一行書く——知らせれば守られる
- ✅ 出店者は冷ましてから運ぶ——撤収の段取りに冷ます時間を入れる
- ✅ 単発イベントでも回収は頼める——事前連絡で容器を用意できる
OIL BEESでは、お祭り・学園祭などイベントの廃食用油も回収しています。「今年から揚げ物を出すことになった」という段階からで構いません。気軽にお問い合わせください。


