名古屋から名鉄犬山線で北へ向かうと、岩倉駅、江南駅を過ぎて犬山駅に着きます。同じ線でつながる3つの市ですが、揚げ物を出す店の顔ぶれはずいぶん違います。犬山には国宝の犬山城と城下町があり、休日には食べ歩きを楽しむ観光客でにぎわいます。江南と岩倉は名古屋へ通う人の多い住宅地で、駅前の居酒屋や定食屋、幹線道路沿いの店が中心です。
店の顔ぶれが違えば、廃油の出方も違います。犬山の観光地の店は休日と平日で量の差が大きく、江南や岩倉の住宅地の店は毎日ほぼ同じ量が少しずつ出ます。3つの市を同じやり方で考えると、どちらかで無理が出ます。
OIL BEESは名古屋市北区を拠点に、犬山市・江南市・岩倉市の飲食店の廃食用油を回収しています。回収も容器の設置も無料で、一斗缶2缶から始められ、回収の時間に店にいなくても大丈夫です。この記事では、3つの市の店の違いに合わせて、回収の組み方をまとめます。
犬山城下町の店は、平日ではなく休日の量に合わせて備える
犬山城へ続く城下町の通りには、団子や五平餅の店に混じって、揚げ物を出す食べ歩きの店や、昼の食事を出す店が並んでいます。こうした店の廃油は、休日や連休に一気に増え、平日は落ち着くという出方になります。
困りやすいのは、平日の量を基準に置き場や缶の数を決めてしまうことです。平日の感覚で空き缶を少なめにしていると、人出の多い休日のあとに缶が足りなくなり、いっぱいの缶が置き場からあふれます。缶の数は、休日にどれだけ揚げたかを基準に考えておくのが確かです。
食べ歩きの店の小さなフライヤーは、油が早く傷む
食べ歩きの店では、店先に置いた小さなフライヤーで、注文が入るたびに揚げることが多くなります。油の量が少ないフライヤーで長い時間揚げ続けると、油の温度が上がり下がりを繰り返し、衣のかすも油に落ちたままになりがちです。客足が途切れたときに揚げかすをすくい、使わない時間はふたをしておくだけでも、油の持ちは変わります。
休日明けの片付けを交換の日にする
観光客が多い店では、休日の営業中に油を替える余裕はほとんどありません。休日は火を落としたあとフライヤーにふたをしておき、客足の落ち着く休日明けの朝に、冷めた油をこして缶に移す、という流れにしておくと、混む日に熱い油を扱わずに済みます。
連休の前には空き缶を多めに置いておく
連休や行楽の時期の前は、ふだんより空き缶を多めに置き場に用意しておきます。連休中に缶が足りなくなると、空いている容器に油を入れてしまい、ふたが閉まらない、どれが廃油か分からない、といったことになりがちです。人出の多い時期が続くようなら、回収の頻度をその時期だけ変えることもできます。
町家の店は、通りから見えない裏手に置き場を作る
城下町には、古い町家を生かした店や、間口の狭い建物が多くあります。缶は通りに面した店先ではなく、裏口や路地側の目立たない場所に置きます。散策する人の目に入る場所に缶が並んでいると、せっかくの町並みの雰囲気を損ないます。木造の建物では、缶をコンロやフライヤーから離し、勝手口の外のひさしの下などに置くと安心です。
観光の波は、回収の記録を控えて翌年に生かす
犬山の観光地の店では、季節や行事によって人出が大きく変わり、それに合わせて廃油の量も上下します。こうした波は、毎年おおむね同じ時期にやってきます。
回収の日時と量はポータルで確認できます。確かめた記録を月ごとに手帳や表に控えておけば、どの時期にどれだけ油が出たかを、翌年になってから振り返ることができます。前の年の同じ時期の記録があれば、どのくらい前から空き缶を増やしておけばよいか、回収の頻度をいつ変えればよいかの見当がつきます。店主の勘だけに頼らず、記録をもとに準備できるのが利点です。
休日と平日を分けて振り返る
記録を見返すときは、休日のあとの回収と、平日が続いたあとの回収を分けて見ると、店の量の波がはっきりします。休日のたびに缶が埋まるのか、連休のときだけ埋まるのかが分かれば、ふだん置いておく空き缶の数も決めやすくなります。店をスタッフに任せる日がある店では、スタッフにも同じ記録を見てもらうと、準備の目安を共有できます。
油の仕入れも、同じ記録から見直せる
食用油(新油)の販売もしていて、廃油の回収とあわせて頼めます。人出の多い時期は新しい油の減りも早くなるので、廃油の記録と並べて見れば、新しい油をいつどれだけ用意しておけばよいかも読めるようになります。仕入れと回収を別々の相手に頼んでいると、この二つを並べて見るのが難しくなります。
木曽川沿いの宿は、宿泊と宴会の予定で量を読む
犬山城の下を木曽川が流れ、その川沿いに旅館やホテルが建っています。宿の厨房の油は、夕食の天ぷらよりも、団体客の宴会で一気に使われることが多く、予約の入った日だけ缶の減りが違います。
昼の食事処を開いている宿は、日帰り客の波も重なる
宿によっては、昼に日帰りの食事や入浴を受け付けています。その分、宴会用の油に昼の食事処の油が重なります。昼の客は天気や行楽の時期で変わるため、泊まりの予約だけでは缶の埋まり方が読めません。昼の客の入りも一緒に見ておくと、量の読み違いが減ります。
予約表で揚げ物の多い日を先に知る
宿は、飛び込みの客が中心の城下町の店と違い、宴会の予約が入った時点で揚げ物の多い日が分かります。予約表の宴会の日に印を付け、その前日までに空き缶を増やしておけば、当日に缶が足りなくなることはありません。置き場は仕入れの車が着く搬入口の脇など、客室や庭から見えない側にして、回収の担当が入ってよい場所も最初に決めておきます。
江南の駅前と国道沿いの店は、毎日の量を同じペースで回す
江南市には、名鉄犬山線の江南駅と布袋駅があり、駅のまわりには居酒屋や定食屋が並んでいます。市内を国道155号が通り、幹線道路沿いには車で来るお客さんを相手にしたラーメン店やとんかつ店、ファミリーレストランもあります。
江南の店は、犬山の観光地の店に比べると、毎日の量の差が小さいのが特徴です。量が安定しているぶん、油を替える日と缶に移す手順を一度決めてしまえば、あとは同じペースで回し続けられます。
駅前の店は、閉店後の片付けに無理をしない
終電近くまで開けている居酒屋は、最後の客を送り出した時点で、もう片付けの余力が残っていません。その夜は火を止めるところまでにして、油を缶に移すのは次の日の昼間の作業と決めておけば、疲れた手で熱い油を持たずに済みます。
ビルに入っている駅前の店は、共用部の使い方を確かめる
江南駅や布袋駅のまわりには、ビルの1階や2階に入っている店もあります。厨房の外に缶を置きたいときは、通路や階段の下、ゴミ置き場の一角などの共用部を勝手に使わず、ビルの管理会社やオーナーに置いてよい場所を確かめてからにします。置き場が決まったら、缶に店名を書いておくと、同じビルのほかの店の缶と取り違えません。
国道沿いの店は、駐車場の車と置き場を分ける
国道沿いの店は駐車場が広く、置き場を取りやすいのが利点です。ただし、駐車場の隅に缶を置くと、バックしてきた車が当たったり、こぼれた油で滑ったりすることがあります。厨房の裏口に近く、お客さんの車が入らない一角を置き場に決め、雨が直接当たらないようにしておきます。
岩倉駅のまわりの店は、住まいが近いぶん臭いと見た目に気を配る
岩倉市は名鉄犬山線の岩倉駅を中心にまとまった街で、駅のまわりや住宅地の中に、居酒屋や定食屋、持ち帰りの唐揚げや弁当の店があります。住宅と店の距離が近いので、缶の置き場から臭いが漂ったり、缶が通りから見えたりすると、近所の人の目が気になります。
臭いを抑えるいちばんの方法は、缶のふたを必ず閉めることと、揚げかすを取ってから缶に移すことです。揚げかすが混じったままの油は、保管している間に臭いが強くなります。缶の外側に垂れた油も、そのつど拭いておきます。
持ち帰りの唐揚げは、下味で油が濃くなる
持ち帰りの唐揚げを売る店では、醤油やにんにく、しょうがの下味が付いた肉を揚げ続けるので、油の色が早く濃くなり、臭いも強くなります。粉を付けすぎると、落ちた粉が底で焦げて、さらに油を傷めます。揚げる前に余分な粉をはたいておく、揚げかすをこまめにすくう、という二つを習慣にしておくと、交換の回数も缶にたまる臭いも抑えられます。
置き場は自分の店の敷地に収める
持ち帰りの揚げ物が中心の店は、少人数で回していることが多く、一斗缶が2缶そろうまでに日数がかかることもあります。店の中に置くなら火の気から離れた棚の下、外に置くなら自分の店の敷地の中に収め、隣の家との境目には置かないようにします。
名古屋市北区から国道41号で北へ、県をまたいで店がある場合
国道41号は名古屋市北区を通り、小牧を経て犬山へ延びています。犬山から木曽川を渡れば、岐阜県の各務原市です。犬山と各務原、江南と名古屋市内のように、県や市をまたいで店を持っている場合は、店ごとの所在地を一覧にして伝えてください。それぞれ回収できるかをお答えします。
集めた廃食用油は、SAF(航空燃料)やバイオ燃料の原料として生まれ変わります。観光客の多い犬山の店なら、「揚げ油は回収して燃料の原料に回しています」と店内に一言書いておくのも、店の取り組みを伝える方法のひとつです。
犬山市・江南市・岩倉市の店は回収の対象です。そのほかの場所にある店は、所在地を教えていただければ、対応できるかを正直にお伝えします。
よくある質問
Q. 犬山市の郊外にある店でも回収してもらえますか
A. 犬山市内の飲食店は回収の対象です。城下町から離れた郊外の店や、市の境に近い店の場合は、所在地を教えていただければ、対応できるかを正直にお伝えします。
Q. 観光客が多い時期だけ、回収の回数を増やしてもらえますか
A. 行楽の時期など、人出の多い季節には回収の間隔を詰める調整ができます。予定が分かったら、早めに相談してください。ポータルで確かめた回収の記録を時期ごとに控えておくと、相談もしやすくなります。
Q. 城下町の店で、置き場が店の裏の狭い通路しかありません
A. 一斗缶2缶分を置ける場所があれば、回収はできます。通路が共用の場合は、建物の持ち主や近隣の方と置いてよいかを確かめておいてください。回収は立ち会い不要なので、回収の担当が店の人に声をかけなくてもたどり着ける場所かどうかも、あわせて見ておきます。
Q. 江南と岩倉に1店舗ずつあります。どちらも量は少なめです
A. それぞれの店で一斗缶2缶たまれば回収の対象になります。両方の所在地を教えていただければ、回収の段取りをお伝えします。どちらの店も同じ交換の手順と置き方にそろえておくと、スタッフが行き来するときにも迷いません。
まとめ
- 犬山市・江南市・岩倉市の飲食店の廃食用油を無料で回収し、容器の設置も無料。一斗缶2缶から頼める
- 犬山城下町の店は、休日の量を基準に空き缶を用意し、連休の前には多めに置いておく
- ポータルで確かめた回収の記録を控えておけば、観光の波に合わせた準備や油の仕入れの見直しに使える
- 江南や岩倉の店は量が安定しているので、交換の日と手順を決めて同じペースで回す
- 郊外の店やほかの場所の店は、所在地を伺って対応できるかを正直にお伝えする
OIL BEESでは、犬山市・江南市・岩倉市の飲食店の廃食用油を無料回収・買取しています。観光客の多い城下町の店も、駅前や国道沿いで毎日揚げている店も、まずは所在地と今の油の使い方を教えてください。気軽にお問い合わせください。


