「12月に入ってから、廃油の缶が溢れそうで慌てて電話しました」——毎年、年末になるとこうしたご連絡をいただきます。
飲食店の11月〜12月は、忘年会・クリスマス・年越しと、一年で最も揚げ物が動く時期です。普段の1.5倍の油を使う日が続けば、廃油も同じペースで増えます。それなのに回収の頻度は普段のままで、置き場も普段のまま——これが年末の「廃油があふれる」の正体です。
この記事では、10月のうちに済ませておきたい廃油回収体制の見直しを、手順の形でお伝えします。繁忙期に入ってからでは、お店も回収側も動きが取りづらくなります。落ち着いている今が一番やりやすい時期です。
年末に廃油が回らなくなる3つの理由
1. 廃油の量が読めていない
「去年の12月、何缶ぶん出たか」を把握しているお店は多くありません。記録がないと、増える量を前提にした準備ができず、結果として溢れてから動くことになります。まずは昨年の同じ時期の回収記録を見るところから始めてください。
2. 置き場のキャパシティが普段仕様のまま
容器が2缶置ける場所に3缶目が必要になったとき、行き場を失った缶は通路や勝手口の前に置かれます。年末は食材の在庫やビールケースも増える時期なので、廃油の置き場は真っ先に圧迫されます。スタッフの動線をふさぐと、転倒や油こぼれの事故につながります。
3. 年末年始の休みが読みづらい
お店の休業日と、回収側の年末最終日・年始の稼働開始日がかみ合わないと、最も廃油が溜まった状態で長い休みに入ることになります。休業中に厨房で油が傷めば、臭いや虫の原因になります。年明け一発目の営業が、廃油の片付けから始まるのは避けたいところです。
繁忙期に入ってから慌てると何が起きるか
- 🔸 臨時回収の希望日が集中する:12月は同じ相談が重なるため、希望どおりの日程になりにくい
- 🔸 オペレーションが乱れる:缶の移動やスペース確保に、忙しい時間帯の人手を取られる
- 🔸 油の交換を我慢してしまう:置き場がないから換えない——書き入れ時に揚げ物の品質を落とす最悪の順番
- 🔸 安全面のリスクが上がる:通路の缶、積み重ねた容器、熱い油の移し替えを急ぐ作業
- 🔸 休業前に片付かない:満杯の容器を残して長期休業に入り、臭気・虫の問題が発生する
10月からの見直し手順
ステップ1:昨年の11〜1月の実績を確認する
回収記録や仕入れ伝票から、昨年の繁忙期に使った油の量と、出た廃油の量を確認します。細かい数字でなくて構いません。「普段の何倍だったか」が分かれば十分です。この一手間が、以降の判断すべての土台になります。
ステップ2:ピークの週を特定する
忘年会シーズンの山は、業態によってずれます。会社の宴会が主なら12月の中旬〜下旬、家族連れが主ならクリスマス前後、年越しそばを出すお店なら大晦日に一気に来ます。自店の山がいつかを先に決めておくと、回収の頻度を「山に合わせて」調整できます。
ステップ3:回収頻度と容器数を先に増やす
- ✅ 11月から頻度を1段上げる——山に入る前に空の状態をつくる
- ✅ 容器を1つ追加する——「あと1缶ある」という余裕が現場の判断を楽にする
- ✅ ピーク週だけの臨時回収を予約する——12月に電話するより早く決まる
ステップ4:年末年始の日程をすり合わせる
お店の休業日を決めたら、その情報を早めに回収側へ共有してください。「休みに入る前の最後の回収日」と「年明け最初の回収日」を先に押さえるのが、年末の廃油対策で一番効きます。休業前に容器を空にしておけば、休み明けの厨房がすっきりします。
ステップ5:置き場と動線を一度点検する
容器を増やすなら、どこに置くかまで決めておきます。ポイントは、スタッフの通り道をふさがない・段差や斜面を避ける・台車で出せるの3点です。年末は普段より在庫が増えるので、「今は空いているけれど12月には塞がる場所」を選ばないよう注意してください。
ステップ6:スタッフに一行で共有する
「油を換えたら缶は裏の左側へ」「缶が2つ埋まったら店長に報告」——この程度の一行を厨房に貼っておくだけで、繁忙期の判断が早くなります。忙しい時期は考える余裕がありません。考えなくても動ける状態にしておくのが準備です。
OIL BEESなら繁忙期にどう対応するか
OIL BEESでは、繁忙期に合わせた回収頻度の調整・容器の追加を柔軟に対応しています。容器の設置は無料、回収の費用もかかりません。植物油は買取の対象です。「11月と12月だけ頻度を上げたい」「年末はこの週に必ず来てほしい」といったご相談も、前もってお知らせいただければ段取りを組みます。
年末年始の稼働日程についても、早めにご案内します。休業前の最終回収と年明けの再開日をセットで押さえておけば、満杯の缶を抱えて休みに入る心配はありません。
回収の実績はポータルでご確認いただけますので、「今年の12月は何缶ぶん出たか」が来年の準備材料になります。回収した油はSAF(航空燃料)やバイオ燃料の原料として再資源化されます。一年で一番油を使う時期の廃油が、そのまま資源になっていくわけです。
よくある質問
Q. 繁忙期だけ回収頻度を増やすことはできますか?
A. できます。期間を限って頻度を上げ、落ち着いたら元に戻す形も可能です。お店の繁忙のリズムに合わせて設計しますので、「11月から1月だけ」といったご希望をお知らせください。
Q. 容器を追加すると費用はかかりますか?
A. 容器の設置に費用はいただいていません。必要な数をご相談のうえでご用意します。置き場のスペースに合わせて、サイズの組み合わせも調整できます。
Q. いつまでに相談すれば年末に間に合いますか?
A. 10月中にご相談いただければ、11月からの体制を余裕をもって組めます。12月に入ってからのご連絡でも対応しますが、希望日程が重なりやすい時期なので、早いほうが選択肢が広がります。
Q. 年末年始の休業中に廃油を置いておいても大丈夫ですか?
A. できれば休業前に回収しておくことをおすすめします。長期間置くと臭いが立ちやすく、虫の原因にもなります。休業前の最終回収の日程を、事前に決めておきましょう。
まとめ
- ✅ 年末は廃油も1.5倍——普段の体制のままでは置き場と頻度が足りなくなる
- ✅ 昨年の実績を見て山の週を特定する——準備はここから始まる
- ✅ 11月のうちに頻度と容器を1段上げる——山に入る前に空をつくる
- ✅ 休業前の最終回収と年明けの再開日をセットで押さえる——休み明けの厨房がすっきりする
OIL BEESでは、繁忙期の頻度調整から年末年始の日程調整まで柔軟に対応しています。「今年の年末は去年より忙しくなりそうなので、廃油まわりを見直したい」——そんなご相談を、気軽にお問い合わせください。一度お店を見させてもらい、ベストな提案をいたします。



