「来月オープンなのですが、揚げ油の処分のことを今になって考え始めました」——開業準備中の方から、こうしたご連絡をいただくことがあります。
開業準備では、物件・内装・厨房機器・仕入れ・採用・販促と、決めることが山ほどあります。その中で廃油の処理は、どうしても後回しになる項目です。オープンしてから「そういえば、この油どうするんだ」と気づくお店がほとんどです。
この記事では、開業前のどのタイミングで、何を決めておけばいいかを手順としてお伝えします。先に決めておけば、オープン直後の余裕のない時期に慌てずに済みます。
開業後に慌てる理由
置き場を図面に入れていない
厨房の設計では、冷蔵庫・作業台・シンク・フライヤーの位置は綿密に検討されます。ところが廃油の容器を置く場所は、図面にほぼ書かれません。結果として、オープン後に「置く場所がない」という状態になります。
後から探すと、通路や勝手口の前など、本来置きたくない場所しか残っていません。図面の段階なら、数十センチのスペースを確保するだけで解決した話です。
オープン直後は油の消費が読めない
想定より揚げ物が出るか、出ないか。開店してみないと分からないのが正直なところです。最初から回収の頻度を固定すると、多すぎたり少なすぎたりします。柔軟に変えられる形で始めるのが現実的です。
オープン直後は人手も余裕もない
開店から数ヶ月は、オペレーションを固めるだけで手一杯です。その時期に業者を探し、比較し、契約する——一番やりたくないタイミングで、一番面倒な作業が来ることになります。
準備しないまま開店すると
- 🔸 とりあえず流してしまう:配管の詰まりは、開業間もない店舗に重い出費として返ってきます
- 🔸 とりあえず凝固剤で捨てる:買取の機会を逃し、作業時間も取られます
- 🔸 条件を比較せず契約する:急いで決めた条件が、その後何年も続きます
- 🔸 置き場が動線を邪魔する:忙しい時間帯の作業効率が落ちます
- 🔸 近隣から苦情が出る:開店早々の匂いトラブルは避けたいものです
開業前の準備手順
ステップ1:厨房図面に置き場を書き込む(着工前)
フライヤーから近く、通路をふさがず、外に運び出しやすい場所。この3条件を満たす位置を、図面の段階で確保します。内装業者に伝えておけば、コンセントや排水の配置も含めて調整してもらえます。
ステップ2:回収業者に相談する(オープン1ヶ月前)
この時期なら、現場を見てもらって容器の数やサイズを決められます。オープン日に合わせて容器を設置してもらえば、初日から迷いません。費用がかかるのか、買取なのかも、この段階で確認しておきます。
ステップ3:厨房のルールを決める(オープン前研修)
- ✅ 油を換える曜日・基準——最初に決めれば、それが店の標準になります
- ✅ カスすくいのタイミング——オープニングスタッフに最初から教える
- ✅ 缶が満杯になったときの連絡先——厨房に貼っておく
- ✅ 「絶対に流さない」の徹底——これだけは開店前に必ず共有する
ステップ4:3ヶ月後に見直す
実際の消費量が見えてきたら、容器の数と回収頻度を調整します。最初に決めた形をずっと続ける必要はありません。むしろ、3ヶ月後の見直しを最初から予定に入れておくのがおすすめです。
最初に決めておくと、後がずっと楽になる
開業前のご相談で一番よく言われるのが、「そこまで考えていませんでした」という言葉です。無理もありません。廃油は、営業が始まらないと実感の湧かない話だからです。
ただ、先に決めておくと本当に楽になります。オープン初日から容器があり、ルールがあり、連絡先が分かっている——それだけで、開店後に考えることが一つ減ります。準備の項目としては小さいですが、効果は長く続きます。
そして、植物油は買取の対象です。捨てるはずだったものが、最初からプラスになる形でスタートできます。これから始めるお店だからこそ、良い形で始めてほしいと思っています。
OIL BEESなら開業準備にどう関われるか
OIL BEESでは、オープン前のご相談を歓迎しています。図面の段階でも、内装工事中でも構いません。現場を見て、容器の置き場所と数をご提案します。容器の設置は無料、回収費用もかかりません。植物油は買取の対象です。
オープン日に合わせた容器の設置、開店後の消費量に合わせた頻度の見直しにも対応します。最初は少なめで始めて、様子を見ながら増やすという形でも問題ありません。
「まだ物件が決まったばかりで、何を聞けばいいかも分からない」——そんな段階でも大丈夫です。何を決めておくべきかからご説明します。
よくある質問
Q. まだオープン前ですが、相談だけでもいいですか?
A. もちろんです。むしろ早い段階のご相談のほうが、置き場も含めて良い形をご提案できます。
Q. どれくらい油が出るか分かりません。決められますか?
A. 業態と席数、想定するメニューをうかがえば、おおよその見当は付けられます。開店後に実績で調整すれば問題ありません。
Q. 開店時に契約すると、途中で変更できませんか?
A. 容器の数も頻度も、途中で変更できます。実際の営業に合わせて調整するのが前提です。
Q. 居抜き物件で、前の店の容器が残っています。
A. 前の業者の容器であれば、そのままにせず引き取ってもらう必要があります。どう進めればいいか分からない場合はご相談ください。
まとめ
- ✅ 厨房図面に廃油の置き場を書き込む——後から探すと良い場所は残っていない
- ✅ オープン1ヶ月前に回収の相談をする——初日から容器がある状態にする
- ✅ 油のルールは開店前研修で共有する——最初のルールが店の標準になる
- ✅ 3ヶ月後の見直しを予定に入れる——実績が出てから最適化すればいい
OIL BEESでは、開業準備中の飲食店のご相談を無料でお受けしています。「何を決めておけばいい?」という段階からで構いません。気軽にお問い合わせください。一度現場を見させてもらい、ベストな提案をいたします。



