知多半島は名古屋の南に長く延び、半田や常滑の市街地、海沿いや内陸の工場、半島の南の行楽地と、ひとつの半島の中に性格の違う地域が並んでいます。廃油の出方もそれに合わせて違い、「一度にまとまった量が出る現場」と「時期によって量が大きく変わる店」が混ざっているのがこの地域の特徴です。
OIL BEESは、半田市・常滑市をはじめ、知多半島の飲食店や食品工場、給食施設から出る廃食用油の回収を承っています。回収は無料で、容器の設置も無料、植物油は買取の対象です。半島の南のほうなど場所によっては、所在地を伺って回収できるかを先にお伝えします。
この記事では、工場や給食施設のように量の多い現場と、海沿いの食事処のように週末や行楽の時期に量が片寄る店とに分けて、容器の数と回収の間隔の決め方を紹介します。
半田・常滑の市街地と半島の南では、店の顔ぶれが違う
半田市は、名鉄河和線の知多半田駅とJR武豊線の半田駅を中心に市街地が広がり、酢や酒の醸造で栄えた町として、運河沿いに黒い板張りの蔵が残っています。駅のまわりには居酒屋や定食屋、惣菜や弁当の店があり、仕事帰りの人や家族連れが利用しています。
常滑市は常滑焼で知られるやきものの町で、古い窯や煙突の残る「やきもの散歩道」には、散策の途中に立ち寄る食事処やカフェがあります。名鉄常滑線の沿線に市街地があり、沖合には中部国際空港の空港島があります。
半島の南、南知多町や美浜町のあたりには海水浴場や漁港があり、海の幸を出す食事処が並びます。エビフライや魚のフライ、天ぷらなど、揚げ物を看板にしている店も少なくありません。半島の中央を知多半島道路と南知多道路が走り、海沿いには国道247号が通っているので、休日には名古屋方面から車で訪れる人も多くいます。
このように、同じ知多半島でも、市街地の店は毎日ほぼ同じ量の油を使い、行楽地の店は季節と曜日で量が大きく動きます。さらに工場や給食施設は、一度の交換で出る量が飲食店とは比べものになりません。回収の組み方も、それぞれに合わせて変える必要があります。
市街地の店は、回収の間隔を決めてしまうと楽になる
知多半田駅や常滑の市街地の店は、毎日のお客さんの数が大きく変わらず、油を替える間隔もほぼ一定です。こうした店は、廃油が一斗缶2缶分以上たまる間隔に合わせて回収の間隔を決めてしまえば、あとは置き場に缶を入れていくだけで回ります。回収の日時と量はポータルで確認できるので、間隔が合っているかどうかも、数か月分の記録を見ればわかります。量が増えてきたら間隔を詰める、減ってきたら空ける、という見直しを年に何度かするだけで十分です。
食品工場は「一度に多い」を前提に、容器の数と置き場を決める
知多半島の海沿いや内陸の工業団地には、食品を扱う工場もあります。惣菜や冷凍食品など、揚げる工程のある工場では、フライヤーの油を交換するたびに一度にまとまった量の廃油が出ます。飲食店のように「2缶たまったら回収」という考え方ではなく、交換の予定から逆算して容器の数を決めておくことが大切です。
- 1回の交換で何缶分の廃油が出るか
- 交換はどのくらいの間隔で、何曜日に行うことが多いか
- 容器を置く場所は、回収の車が近くまで入れる位置か
- 工場の長期休みの前後に、まとめて交換することがあるか
この4つがわかれば、容器をいくつ置き、どのくらいの間隔で回収すればよいかの相談ができます。容器の設置は無料なので、量に見合った数を置いてください。容器が足りずに、空いているドラム缶やバケツに一時的に入れる、という状態は避けたいところです。
構内に入るときの決まりを最初に伝えておく
工場では、外部の車や人が構内に入るときの決まりが細かく決められていることが多くあります。受付の場所、入るための手続き、車を止めてよい場所、回収できる時間帯などは、最初の打ち合わせのときに伝えてください。食品を扱う工場では、廃油の容器を製造の場所からどれだけ離すか、どこを通って運ぶかも衛生の管理にかかわります。決まりを最初にすり合わせておけば、回収のたびに担当者が呼び出されることもなくなります。
揚げ油の缶に、清掃で出た汚れを入れない
工場では、フライヤーや床の清掃で、油の混じった水や、油を吸わせた布やおがくずが出ます。これらを揚げ油の容器に入れてしまうと、油に水や異物が混ざり、資源として使いにくくなります。揚げ油の容器には、フライヤーから抜いた油だけを入れる、という決まりを現場に貼り出しておきましょう。夜勤や応援で入った人にもわかるよう、容器に「揚げ油専用」と書いておくのも効果があります。
回収の記録を、社内の報告や取引先への説明に使う
ポータルには回収の日時と量が残ります。工場では、廃棄物や資源の量を社内で報告したり、取引先から環境への取り組みについて尋ねられたりすることがあります。どれだけの油を資源として出したかが記録として残っていれば、そうした場面で数字をもとに説明できます。
給食の厨房は、献立と休みの日程で量が決まる
学校給食のセンターや、病院・介護施設の厨房も、まとまった量の廃油が出る場所です。給食の厨房は、献立で揚げ物の日が決まっているので、廃油の出る日も前もってわかります。献立表を見ながら、揚げ物の多い週の後に回収が来るように間隔を合わせると、容器があふれることがありません。
献立は月ごとに決まることが多いので、新しい献立表ができたら、揚げ物の日がいつ、何日あるかを数えておくと便利です。揚げ物の日が多い月は回収の間隔を詰め、少ない月は空ける、という見直しも、献立表があれば前もって相談できます。
学校給食は、夏休みや冬休みのような長い休みのあいだは調理が止まります。夏休みが明けて給食が始まったこの時期は、休み明けの量を見て、冬までの回収の間隔を決め直すのによいタイミングです。病院や介護施設の厨房は一年中動いているので、学校給食とは違い、毎月ほぼ同じ間隔で回収するのが基本になります。
担当者が替わっても回収が止まらないようにする
公共の施設や大きな施設では、給食や厨房の担当者が異動などで替わることがあります。回収の業者や置き場のことが引き継がれず、新しい担当者が困るという話も聞きます。回収の日時と量がポータルに残っていれば、前任者がいなくても、これまでの回収の様子を確かめられます。業者の連絡先と置き場の場所は、厨房の引き継ぎの書類に書き加えておきましょう。
海沿いの食事処は、行楽の時期と週末に合わせて間隔を変える
南知多や美浜の海沿いの食事処は、海水浴の季節や週末、連休に客が集中します。揚げ物の注文が一気に増え、油の交換も増えます。一方で、平日や行楽客の少ない時期は落ち着くため、同じ店でも時期によって廃油の量が大きく違います。
回収の頻度は、繁忙期や季節の変わり目に合わせて変更できます。忙しい時期は間隔を詰め、落ち着いた時期は空ける、という形にしておけば、繁忙期に缶があふれることも、閑散期に半分しか入っていない缶を回収することもありません。
海水浴の季節が終わった今の時期は、この夏に油がどれだけ出たかを振り返るのにちょうどよい時期です。夏の量を記録しておけば、次の行楽の時期に向けて、容器の数と回収の間隔を早めに決められます。
繁忙期に入る短期のスタッフにも伝わる決まりにする
行楽の時期だけ手伝いに入るスタッフがいる店では、油の捨て方が人によって変わりがちです。熱いまま缶に移す、ふたを閉め忘れる、空き缶と満杯の缶を取り違える、といったことは、慣れない人ほど起きやすくなります。置き場には「冷めてから移す」「ふたを閉める」「満杯の缶はこちら」と短く書いた紙を貼り、だれが見ても同じ扱いができるようにしておきましょう。立ち会いは不要なので、繁忙期の忙しい時間に回収の対応で手を止める必要もありません。
潮風の当たる場所に缶を置きっぱなしにしない
海に近い店では、一斗缶を屋外に置いておくと、潮風でさびやすくなります。さびた缶はふたが閉まりにくくなったり、底に穴があいたりして、油が漏れる原因になります。缶は建物の中か、屋根と囲いのある場所に置き、さびの出た缶は早めに使うのをやめましょう。砂の多い場所では、ふたのすき間から砂が入らないよう、ふたをしっかり閉めておくことも大切です。
空港のある常滑から考える、使い終わった油の行き先
知多半島の店や工場から出た油は、SAF(航空燃料)やバイオ燃料の原料として生まれ変わります。SAFは、使用済みの食用油などからつくる航空燃料で、飛行機の燃料を化石燃料から置き換える手段のひとつとして注目されています。
常滑には中部国際空港があり、知多半島は飛行機を身近に感じる地域です。店や工場で揚げ物に使った油が、回収されたあと航空燃料の原料になるという流れは、お客さんや従業員にも伝わりやすい話です。店の取り組みとして紹介するときは、「使い終わった揚げ油を、資源として回収に出しています」という事実をそのまま伝えるのがいちばんです。
使い終わった油を資源として生かすために、店や工場でできることは多くありません。水を入れない、揚げかす以外のごみを混ぜない、ふたを閉めて雨やほこりを防ぐ。この3つを守って容器に入れておけば、あとは回収を待つだけです。特別な作業を増やさなくても、ふだんの扱いを少していねいにするだけで、油はきちんと次の使い道につながります。
植物油は買取の対象なので、捨てるために費用をかけていたものが、資源として引き取られる形に変わります。あわせて、OIL BEESでは食用油(新油)の販売もしていて、廃油の回収と一緒に頼むことができます。
よくある質問
Q. 南知多町や美浜町など、半島の南のほうでも回収してもらえますか?
A. 半島の先の町や海沿いの店でも、まずは所在地を伺います。回収できるかどうかは、その場所を確かめてからお答えしますので、番地まで教えてください。
Q. 工場で一度にかなりの量が出ます。容器はいくつ置いてもらえますか?
A. 1回の交換で出る量と交換の間隔、置き場の広さを伺って決めます。容器の設置は無料です。
Q. 夏だけ量が増える店でも、一年を通して頼めますか?
A. 頼めます。繁忙期に合わせた頻度の調整や、季節に合わせた変更に対応しています。量の少ない時期も、一斗缶2缶分から回収します。
Q. ラードなど動物性の脂も使っています。一緒に出せますか?
A. 植物油は買取の対象です。動物性の脂を多く使っている場合は、量と使い方を事前にお知らせください。扱いを確認してからお伝えします。
まとめ
- 知多半島は、市街地の店、工場、給食施設、海沿いの店で廃油の出方が違う
- 食品工場は、1回の交換で出る量から容器の数と回収の間隔を決め、構内の決まりを最初に伝える
- 給食の厨房は、献立と休みの日程に合わせて回収の間隔を決める
- 海沿いの店は、行楽の時期と週末に合わせて回収の頻度を変え、缶を潮風から守る
- 回収した油はSAFやバイオ燃料の原料になり、回収の記録はポータルで確認できる
OIL BEESでは、半田市・常滑市をはじめとする知多半島の飲食店や食品工場、給食施設から出る廃食用油を無料で回収し、植物油は買取の対象としています。量の多い現場も、時期によって量が変わる店も、まずは所在地と油の使い方を教えてください。気軽にお問い合わせください。


