名古屋市の東部、千種区と名東区は、地下鉄東山線が東西に貫いています。千種駅から今池、池下、覚王山、本山、東山公園、星ヶ丘と千種区を進み、名東区に入ると一社、上社、本郷、そして終点の藤が丘へ。駅ごとに街の雰囲気が変わり、そこにある飲食店の顔ぶれも変わります。
夜遅くまで開く今池の店、小さな店の並ぶ覚王山、学生の多い本山、家族連れの多い星ヶ丘から藤が丘、そして名東区に広がる住宅地。同じ東山線の沿線でも、廃油の量も、油を交換する時間も、容器の置き場の事情も、店ごとにかなり違います。
OIL BEESは、名古屋市千種区・名東区の飲食店から出る廃食用油を無料で回収しています。拠点は同じ名古屋市内の北区です。この記事では、東山線の駅ごとに店の特徴と廃油の出方を整理し、回収の頼み方と、揚げ油の仕入れをあわせてまとめる方法を紹介します。
今池・池下の夜の店は、油の交換が閉店後に重なる
今池は東山線と桜通線が交わる駅で、まわりには居酒屋や中華料理の店、ラーメン店などが集まり、夜遅くまで人通りがあります。隣の池下にも、仕事帰りに立ち寄れる飲食店が並んでいます。
夜の営業が中心の店では、揚げ油の交換は閉店後か、翌日の仕込みの前になります。深夜まで営業したあとに油を交換し、缶に移し、置き場まで運ぶのは、疲れた体には重い作業です。それに加えて、回収のたびに昼間の時間に店へ来て立ち会う、となると負担はさらに増えます。
回収に立ち会う必要はありません。容器を置く場所を決めておけば、店にスタッフがいない時間帯でも、その場所から回収できます。回収した日時と量は後からポータルで確認できるので、昼間に店へ来て確かめる必要もありません。
閉店後の油は、冷めてから翌日に移す
閉店直後のフライヤーの油は、火を止めてもしばらく高い温度のままです。急いで缶に移そうとすると、やけどをしたり、床にこぼして滑りやすくなったりします。夜の店では、閉店後は火を止めてふたをしておき、翌日の仕込みの前に冷めた油を缶に移す、という順番にしておくと安全です。缶に移したら、ふたを閉めて置き場へ運ぶところまでを一連の作業にしておくと、缶が厨房に置きっぱなしになりません。
中華料理の店は、缶に入れる油を揚げ油に絞る
中華料理の店では、炒め物にも揚げ物にもたくさんの油を使います。ただ、炒め物に使った油は料理と一緒に出ていくので、廃油として缶に入るのは主にフライヤーや揚げ鍋の油です。中華鍋を洗うときに出る油汚れや、油を拭き取った紙は、揚げ油の缶に入れないようにしましょう。缶に入れるものを揚げ油だけに絞っておくと、水やごみが混ざらず、資源として使いやすい状態で出せます。
覚王山・本山は、小さな店の少量の油が中心
覚王山には日泰寺へ続く参道があり、その道沿いに小さなカフェや飲食店が並んでいます。本山は東山線と名城線の乗り換え駅で、名古屋大学に近く、学生向けの定食屋やラーメン店、唐揚げの店も見かけます。
このあたりの店は、カウンターと数席のテーブルで営む小さな店が多く、フライヤーも小型のものが中心です。揚げ物はメニューの一部という店も多く、出てくる廃油は多くありません。そのため「業者に頼むほどではない」と考え、廃油の処理を後回しにしている店もあります。
参道沿いや駅の近くの小さな店は、店の前の道が狭く、裏に回れる通路もないことがあります。そうした店では、容器を店の中の決まった場所に置き、回収のときにそこから運び出せるようにしておく形が現実的です。置き場が決まらないまま缶が厨房のあちこちに置かれていると、つまずいたり倒したりする原因にもなります。缶の定位置を決め、床に直接置かずに台やトレーの上に置いておきましょう。
回収は一斗缶2缶分からなので、駅前の小さな店でも、2缶分たまったところで回収を頼めます。容器の設置も無料なので、店で用意するのは置き場所だけです。
本山の学生向けの店では、大学の長い休みのあいだに客が減り、廃油の量も落ちます。休みの時期は回収の間隔を空け、授業が始まる前に戻す、という調整もできます。後期の授業が始まったこの時期は、休み明けの量の戻り方を見て、年末までの間隔を決め直すのによいタイミングです。
差し油で使い続ける店は、交換の目安を決めておく
小さな店では、油が減ったら新しい油を足して使い続ける「差し油」で回している店も多いと思います。差し油を続けると全部を入れ替える回数は減りますが、古い油が少しずつ残り続けるため、気づかないうちに油全体が傷んでいることがあります。色が濃くなった、泡が消えにくくなった、揚げ物のにおいが重くなった、といったサインが出たら、思い切って全部を入れ替えましょう。全部を入れ替えたときにはまとまった廃油が出るので、それまでの分と合わせて2缶分になったところで回収を頼むようにすれば、頼みどきにも迷いません。
星ヶ丘・一社・藤が丘は、家族連れの多い休日に揚げ物が増える
星ヶ丘には商業施設が集まり、東山動植物園にも近いことから、休日には家族連れでにぎわいます。名東区に入ると、一社の駅のまわりにも飲食店が集まり、東山線の終点でリニモに乗り換えられる藤が丘にも、駅前に飲食店が並んでいます。
このあたりの家族向けの店では、唐揚げやとんかつ、エビフライなど、子どもから大人まで好まれる揚げ物がよく出ます。平日は落ち着いていても、土日や連休には注文が一気に増えるため、廃油の量にも曜日による波があります。
休日の多い時期は、回収の間隔を前もって相談する
休日に揚げ物が集中する店では、連休が続く時期に缶が一気に埋まります。OIL BEESは、繁忙期に合わせて回収の頻度を変えることにも、季節ごとの変更にも対応しています。連休の前に回収の間隔を詰めておけば、休み明けに置き場があふれることを防げます。反対に、客の少ない時期は間隔を空けておけば、半分しか入っていない缶が置き場を占めることもありません。
店内と持ち帰りの両方で揚げる店は、交換の担当を決めておく
家族向けの店では、店内の料理と持ち帰りの注文を同じフライヤーで揚げることがよくあります。忙しい休日ほど、だれがいつ油を替えたのかがわからなくなりがちです。交換の担当者を決めるか、交換した日と担当者の名前をフライヤーの近くに書き残すようにしておくと、替え忘れも、替えすぎも防げます。
名東区の住宅地と幹線道路沿いの店は、置き場の位置を最初に決める
名東区には東名高速道路の名古屋インターチェンジがあり、国道302号や国道363号といった幹線道路も通っています。幹線道路沿いには駐車場のある飲食店が、住宅地の中には持ち帰りの揚げ物や弁当、惣菜の店があります。
住宅地の中の店で気をつけたいのは、廃油の容器を置く場所です。裏口のすぐ外が隣の家ということもあり、においや見た目が近所の迷惑にならないよう配慮が必要です。置き場を決めるときは、次の点を確かめておきましょう。
- 隣の家の窓や玄関、ベランダから見えにくい位置か
- 雨がかからず、直射日光の当たらない場所か
- 回収の車が近くに止められ、容器を運び出しやすいか
- 子どもやお年寄りが通る通路をふさいでいないか
幹線道路沿いの店は、置き場の広さには困らない反面、缶を何缶も並べたまま長く置いてしまうことがあります。缶の数に上限を決め、量に合わせて回収の間隔を決めておくと、管理が楽になります。置き場の写真を撮っておくと、問い合わせのときに場所を伝えやすくなります。
住宅地の店でよくあるのが、廃油の缶をごみ置き場と同じ場所に置いてしまうことです。ごみ袋から出た汁が缶にかかったり、ごみと一緒に置かれた缶の数がわからなくなったりするので、廃油の置き場はごみ置き場とは分けておきましょう。
揚げ油の仕入れと廃油の回収を、同じ窓口にまとめる
新しい食用油の販売もあり、廃油の回収と一緒に頼めます。揚げ油は業務用の問屋から、廃油の回収は別の業者に、と分かれていると、油が足りなくなったときと廃油がたまったときで、連絡する先が変わります。同じ相手にまとめておけば、新しい油の注文も回収の相談も、ひとつの連絡で済むようになります。
回収の日時と量はポータルで確認できるので、廃油の量と、仕入れた新しい油の量を並べて見ることもできます。仕入れが多すぎて在庫が余っていないか、逆に油を替えるのを我慢しすぎていないかを確かめる目安になります。開けた油は時間がたつと傷んでいくので、在庫を持ちすぎないことも、油をおいしく使い続けることにつながります。
同じ名古屋市内の拠点から
OIL BEESの拠点は名古屋市北区にあります。千種区・名東区の店からのお問い合わせでは、所在地を伺ったうえで、回収できるかどうかと容器の置き方を相談します。複数の店を持っている場合も、店ごとの所在地を教えていただければ、それぞれについてお伝えします。
使い終わった油の行き先
千種区・名東区の店から出た油は、SAF(航空燃料)やバイオ燃料をつくる原料になります。植物油は買取の対象です。これまで処分に手間をかけていた油が、燃料の原料として引き取られていきます。
資源として使いやすい状態で出すには、缶に水や揚げかす以外のごみを入れず、ふたを閉めて雨やほこりを防いでおくことが基本です。夜の店でも小さなカフェでも、この扱いは変わりません。
ポータルに残る回収の記録は、店の取り組みを振り返る材料にもなります。年に一度、どれだけの油を資源として出したかを見返してみると、メニューの変更や客の増減が油の量にどう表れたかもわかります。店の環境への取り組みを紹介するときも、こうした記録をもとに、実際にしていることをそのまま伝えられます。
よくある質問
Q. 名東区の駅から離れた住宅地の店でも対応できますか?
A. 住宅街の奥や駅から離れた場所でも、一度所在地を教えてください。回収に伺えるかどうかは、番地を確認してからお伝えします。
Q. 深夜まで営業していて、昼間は店にだれもいません。回収に立ち会う必要はありますか?
A. 立ち会いは不要です。容器を置く場所を決めておけば、その場所から回収します。回収の日時と量はポータルで確認できます。
Q. 揚げ油の仕入れも一緒にお願いできますか?
A. できます。食用油(新油)も扱っているので、廃油の回収と同時にご依頼いただけます。
Q. 差し油で使っていて、廃油はあまり出ません。それでも頼めますか?
A. 回収は一斗缶2缶分からです。差し油の店でも、全部を入れ替えたときの分と合わせて2缶分になれば回収します。それまでは、ふたを閉めて店で保管してください。
まとめ
- 今池・池下の夜の店は、立ち会い不要の回収にして、閉店後の油は冷めてから移す
- 覚王山・本山の小さな店は、一斗缶2缶分から回収を頼め、差し油の店は入れ替えの目安を決める
- 星ヶ丘・一社・藤が丘の家族向けの店は、休日の多い時期に合わせて回収の間隔を相談する
- 名東区の住宅地の店は、近所に配慮した置き場を最初に決める
- 揚げ油の仕入れも廃油の回収とあわせて頼め、回収の日時と量はポータルで確認できる
OIL BEESでは、名古屋市千種区・名東区の飲食店から出る廃食用油を無料で回収し、植物油は買取の対象としています。容器の設置も無料です。夜の店も、小さなカフェも、住宅地の持ち帰りの店も、まずは所在地と今の油の使い方を教えてください。気軽にお問い合わせください。


