神戸は、北に六甲の山並み、南に港がある、東西に細長い街です。中心の三宮・元町のまわりには、中華街の南京町、異人館の並ぶ北野、港に面したハーバーランドがあり、それぞれに違う顔の飲食店が集まっています。
南京町の中華料理店では、店頭で点心や揚げ物を売りながら、奥の狭い厨房で中華鍋とフライヤーを使い分けています。北野や元町には、フライを出す洋食店や、カレーパンやドーナツを揚げるパン屋があります。山側の坂の上にある店では、満杯の缶を運び出すだけでもひと苦労です。同じ神戸市内でも、廃油の出方と困りごとは店によって違います。
この記事では、神戸市内の飲食店で起きやすい困りごとをもとに、店の種類と場所ごとに、廃食用油の置き場と出し方をまとめました。OIL BEESは神戸市内のお店からのご相談にも対応しています。坂の上の店や港に近い店でも、住所を教えていただければ、回収に伺えるかどうかを先にお答えします。
山と海に挟まれた神戸は、店の場所で缶の受け渡しの条件が変わる
神戸の市街地は、海から山へ向かってすぐに坂が始まります。三宮から北野へ上がる北野坂やトアロードのように、店が坂道に沿って並んでいる通りも少なくありません。
坂の途中や上にある店では、店の前に車を止めにくいことがあります。満杯の一斗缶を坂道で運ぶのは重く、雨で足もとが悪い日はこぼす危険もあります。そのため、廃油の回収を頼むときは、量より先に「缶をどこで受け渡すか」を決めておくのが大切です。坂の多い地域の店なら、たとえば次のような決め方があります。
- 店の裏手や建物の脇に、平らで雨の当たらない場所を一か所決める
- 建物の一階に共用の置き場があれば、使ってよいかを家主や管理者に確かめる
- 階段や段差がある店は、缶を運ぶ道すじに手すりや踊り場があるかを見ておき、満杯の缶を抱えて段差を下りない段取りにする
北野のあたりには、古い洋館を改装したレストランやカフェもあります。こうした建物では、厨房があとから設けられていて、勝手口が細い路地や坂に面していることもあります。改装した建物の店では、厨房から置き場までの道すじに段差がないかを、最初に一度歩いて確かめておくと安心です。
一方、海側のハーバーランドやポートアイランドの店、大きな商業施設に入る店は、施設の搬入口や共用の置き場を使うのが基本になります。施設ごとに出入りの手続きや置き場のきまりがあるので、施設の管理側に先に確かめておきます。施設によっては、廃油を出す業者が決まっていたり、共用の容器にまとめて出すことになっていたりします。その場合は施設のきまりが先なので、業者に相談する前に、出店のときの手引きや管理事務所で確かめておきましょう。
どちらの場合も、OIL BEESの回収は立ち会い不要です。缶を出しておく場所と、そこまでの運び方を最初に決めておけば、毎回の受け渡しのたびに人を割かずにすみます。
南京町の中華料理店は、狭い厨房で油の種類を分けて置く
南京町の店の多くは、通りに面した店頭で豚まんや点心、揚げ物を売り、その奥に厨房があります。通りはいつも人が多く、店頭での販売と厨房の仕事を同時に回しているので、厨房に缶を置く場所はなかなか取れません。
中華料理の厨房では、中華鍋で炒めるための油、春巻きや唐揚げを揚げるフライヤーの油、ラードなど、いくつかの油を使い分けます。回収に出すときに気をつけたいのは、これらを一つの缶にまとめないことです。
- フライヤーの植物油は、揚げカスをこしてから廃油の缶に移す
- ラードなど動物性の油は、植物油と別の缶に分ける
- 中華鍋をすすいだ水や、調味料の混ざった油は廃油の缶に入れない
- 缶には「植物油」「ラード」と中身を書いておき、スタッフが入れ間違えないようにする
植物油は買取の対象です。動物性の油を使っている店は、分けたうえで扱いを事前にご相談ください。
中華料理の厨房では、肉や野菜をさっと油にくぐらせる「油通し」に使う油もあります。油通しの油は何度か使い回すことが多く、色が濃くなったり、粘りが出てきたりしたところで替えます。替えた油は、たれや調味料が混ざっていなければ、フライヤーの油と同じように廃油の缶に移せます。調味料や水分が多く混ざった油は、ほかの油と一緒にせず、別に扱ってください。
店頭が混む時間に缶を運ぶと、お客さまの列とぶつかります。油を缶に移す作業や、満杯の缶を置き場へ動かす作業は、開店前や客足の落ち着く時間にまとめると安全です。通りに面した店では、缶を店先に置きっぱなしにしないことも大切です。食べ歩きのお客さまが多い通りなので、缶が目に入るだけで店の印象が変わってしまいます。
北野・元町の洋食店とパン屋は、少ない量を無理なくためて出す
神戸は洋食やパンの店が多い街として知られています。北野や元町、三宮の路地には、ビフカツやコロッケ、エビフライを出す洋食店や、カレーパンやドーナツを店で揚げるパン屋が並んでいます。
洋食店のフライの油
洋食店のフライは、パン粉の衣で揚げるので、揚げカスが油に残りやすくなります。揚げ物とソテーで油を使い分けている店も多いので、回収に出すのはフライヤーの油だけにして、フライパンに残った油や、ソースの混ざった油は入れないようにします。ビフカツのように牛肉を揚げる料理は、肉の脂が油に溶け出すこともあるので、交換の目安を店で決めておくと、油の状態がそろいます。
パン屋の揚げ油
パン屋の揚げ油は、揚げる日と揚げない日があったり、揚げ物が一部の商品だけだったりと、量が少ないことが多いです。カレーパンはパン粉をまぶして揚げるので、洋食のフライと同じように揚げカスが出ます。ドーナツは生地の砂糖で油の色が早く濃くなることがあり、揚げる商品ごとに油を分けている店もあります。どちらの油も、揚げカスをこしてから缶に移せば回収に出せます。OIL BEESは一斗缶2缶から回収していますので、少しずつためてから出せます。容器の設置も無料なので、厨房の広さに合わせて缶を置けます。
パン屋の厨房は粉を扱うので、缶の蓋を開けたままにすると粉やほこりが入ります。缶は使うとき以外は閉めておき、オーブンの熱が当たらない場所に置いてください。朝早くから焼き始める店では、前日の夕方に油を缶へ移しておくと、朝の忙しい時間に熱い油を扱わずにすみます。
何店舗かあるパン屋や洋食店は、店ごとの量を並べて見る
市内に何店舗か構えているパン屋や洋食店では、店によって揚げ物の売れ方が違います。OIL BEESでは、回収の日時と量をポータルで確認できるので、各店の量を書き出して並べると、揚げ物の商品の売れ行きや、店ごとの油の替え方の違いが見えてきます。量が多すぎる店があれば、フライヤーの温度や交換の目安を見直すきっかけになります。
長田などの鉄板の店は、鉄板の油と揚げ油を分ける
神戸の西のほう、長田のあたりはそばめしの発祥の地として知られ、お好み焼きや焼きそばを出す鉄板の店が多い地域です。鉄板に引く油は焼くときに使い切られるので、鉄板だけの店なら、捨てる油はあまり出ません。
ただ、鉄板の店でも、唐揚げやポテトなどの揚げ物をメニューに置いていれば、フライヤーの油がたまっていきます。鉄板を掃除したときに出る、焦げや汚れの混ざった油は、揚げ油の缶に入れず、別に扱ってください。揚げ油だけをきれいな状態で集めておけば、回収に出しやすくなります。
鉄板の店は、営業中に鉄板のまわりで油がはねやすく、床がすべりやすくなっています。廃油の缶を鉄板の近くに置くと、つまずいたときにこぼす危険があるので、缶は鉄板から離れた場所に置くようにします。
このあたりの鉄板の店には、家族や店主一人で切り盛りしている小さな店もあります。焼くのも接客も会計も一人でこなしている店では、回収のために手を止めるのは負担です。OIL BEESの回収は立ち会い不要なので、決めた場所に缶を出しておけば、営業中に手を止める必要はありません。揚げ物の量が少なく、缶がなかなか埋まらない店でも、一斗缶2缶から回収しています。
東西に長い神戸市内の店は、問い合わせのときに四つのことを伝える
神戸市は、海沿いだけでも東灘から垂水まで東西に長く、六甲山の北側や西側の内陸にも街が広がっています。同じ神戸市でも、場所によって回収の組み方が変わるので、問い合わせのときに次の四つを伝えていただくと、お答えが早くなります。
- 店の所在地(ビルや施設の中なら、その名前も)
- だいたいの油の量(一斗缶で月に何缶くらいか)
- 缶を置ける場所と、受け渡しに使える場所
- 営業時間と、店が閉まっている時間帯
所在地は、回収できるかどうかを判断するためにいちばん大事な情報です。油の量は、置く缶の数を決めるのに使います。置き場と受け渡しの場所は、坂の多い神戸では特に大事で、ここが決まると段取りの大半が決まります。営業時間は、店が閉まっているあいだにどこへ缶を出しておくかを考えるために伺います。
店ごとの住所を伺ったうえで、伺えるかどうかを一軒ずつお返事します。始まってからは、ポータルを開けば回収の日時と量が見られます。週末や連休に揚げる量が増える店では、繁忙期の回収の頻度の調整にも対応しています。
新しい油の仕入れも、廃油の回収と同じOIL BEESに頼めます。出た油は再資源化され、SAF(航空燃料)やバイオ燃料の原料に使われます。
よくある質問
Q. 南京町の店で、ラードも使っています。植物油と一緒に出してもいいですか?
A. 植物油とラードなど動物性の油は、別の缶に分けてください。植物油は買取の対象です。動物性の油の扱いは、量や状態を伺ったうえでご相談させてください。
Q. 坂の途中にある店で、店の前に車を止めにくいのですが、頼めますか?
A. 店の場所と、缶を受け渡せる場所を伺ったうえで、受け渡しの方法を一緒に決めます。回収に立ち会いは不要なので、決めた場所に缶を出しておいていただく形になります。
Q. 垂水や西神など神戸市の西のほう、六甲山の北側の店でも対応できますか?
A. お店の住所をお知らせいただければ、神戸市内でも伺えるかどうかをはっきりお答えします。できない場所を「できます」とお答えすると、かえってお店にご迷惑をかけるからです。
Q. パン屋で、揚げ油は少ししか出ません。それでも回収してもらえますか?
A. OIL BEESは一斗缶2缶から回収しています。量の少ない店でも、2缶たまったところで出していただけます。容器の設置も無料です。
まとめ
- 神戸は山と海に挟まれた東西に長い街で、坂の上の店と海側の施設の店とでは、缶の受け渡しの条件が違う
- 南京町の中華料理店は、フライヤーの植物油とラードなど動物性の油を分け、店頭が混む時間に缶を動かさない
- 北野・元町の洋食店やパン屋は、フライヤーの油だけを集め、2缶たまってから出せばよい
- 長田などの鉄板の店は、鉄板の掃除で出る油と揚げ油を分ける
- 問い合わせのときは、所在地・量・置き場・営業時間の四つを伝えると話が早い
OIL BEESでは、神戸市内の飲食店の廃食用油を無料回収・買取しています。容器の設置は無料、回収は一斗缶2缶ぶんから、お店の方の立ち会いも要りません。住所をお聞きして、回収に伺えるかどうかを先にお返事しますので、中華料理店、洋食店、パン屋、鉄板の店まで、気軽にお問い合わせください。


