油の扱いが甘いと、すべてが台無しになる
揚げ物を提供する飲食店にとって、食用油は料理の品質・厨房の衛生・安全性すべてに関わる重要な存在です。
しかし、新人アルバイトやパートスタッフに油の扱いをしっかり教えられていないと、思わぬトラブルやコストの無駄を生むことになります。
「揚げカスを放置」
「フライヤーの温度を見ない」
「油の色が変わっても気にしない」
こうした行動が積み重なると、味のブレ、火災の危険、油の寿命の短縮につながります。
そこで今回は、新人教育にも使える「油の取り扱いルール」7つをご紹介します。
ルール① 水分は厳禁!揚げる前に必ず拭き取る
水分が残ったまま食材を油に入れると、激しくはねてやけどや火災の原因になります。
冷凍食材の場合は、しっかり解凍してから使うことも重要です。
新人への一言:「水気が残ってたら危ないよ。ペーパーでしっかり拭こう!」

ルール② 揚げカスはこまめにすくう
揚げカスは油の劣化を早める原因です。特にピークタイム後は、こまめにカスを取り除くことが油の寿命を延ばすコツ。
新人への一言:「揚げ終わったら、カスをすくってね。油が長持ちするよ!」
ルール③ フライヤーの温度を守る
温度が高すぎると油が早く劣化し、煙やにおいの原因になります。
逆に低すぎるとカラッと揚がらず、食材が油を吸いやすくなります。
新人への一言:「温度は180℃が基本。温度計もちゃんと見るクセつけよう!」
ルール④ 油の状態を毎日チェック
油は日に日に劣化します。「今日はまだ大丈夫かな?」と感覚で判断せず、色・におい・泡立ちを観察するクセをつけましょう。
新人への一言:「油も毎日チェックしてあげてね。においや色が変わったら先輩に相談!」
ルール⑤ 使用後の処理はすぐに行う
営業後、油を放置したままにすると、酸化が進んだり異物が混入したりするリスクがあります。
使用後は、フライヤーを止め、できれば濾過・保管までを習慣化しましょう。
新人への一言:「終わったらフライヤー切るの忘れずに。片付けも大事な仕事だよ!」
ルール⑥ 廃油は決まった容器に、正しく捨てる
廃食用油は、産業廃棄物です。流しに捨てたり、そのへんの容器に入れたりするのはNG。
決められた容器に入れ、定期回収に出しましょう。
新人への一言:「油は“資源”だから、回収用タンクにきちんと入れておこう!」

ルール⑦ 「おいしい油」を意識する心がけを
OIL BEESでは、油の鮮度を数値で測り、一定基準を満たした店舗に「おいしい油」認定を発行しています。
これはお客様にとっての信頼の証にもなります。
新人への一言:「このお店、油の鮮度もチェックしてるんだよ。料理の味も変わってくるからね!」
教育マニュアルに取り入れて、全員が同じ意識を持とう
油の取り扱いは、ベテランと新人で知識や習慣に差が出やすい分野です。
今回紹介した7つのルールをマニュアル化・掲示・動画化することで、全スタッフが同じ基準で動けるようになります。
- 教育時間の短縮
- ヒューマンエラーの削減
- 品質の安定と信頼向上
こうした効果が、確実に現場に現れます。
まとめ:新人教育こそ、油の扱いから
飲食店にとって、油の管理はコストと品質の分かれ道。
だからこそ、新人のうちから正しい取り扱いを身につけることが、お店の未来を左右します。
OIL BEESは、廃油回収だけでなく、飲食店の厨房改善・油管理のアドバイスも行っています。
「うちも油の扱い、見直したいな…」と思ったら、ぜひご相談ください。
教育の質が、店の味と信頼を変えていきます。



