先に答え
廃油の事故が保険でどこまで補償されるかは、契約と特約によって違います。起こりうる事故を場面ごとに書き出して保険会社か代理店に確かめ、店では廃油を置く量と時間を減らして、事故の元そのものを減らします。
- 廃油で起きやすい事故は、こぼれた油での転倒、排水の詰まり、揚げかすからの火、共用部の汚れの4つです
- 代理店には、保険の名前ではなく、事故の場面を具体的に伝えて聞きます
- 缶を通路と火のそばに置かず、回収の間隔を縮めると、店に置く油が減ります
- OIL BEES(オイルビース)は缶ごと引き取ります。詰め替えの作業がないぶん、油をこぼす場面が減ります
火災保険と施設賠償責任保険に入っていても、廃油が原因の事故が補償されるかどうかは、契約を読まないと分かりません。同じ名前の保険でも、保険会社や特約の付け方で中身が違うからです。
確かめる前に、店で起こりうる事故を場面ごとに書き出しておくと、代理店との話が早く進みます。あわせて、廃油を置く量と時間を減らせば、保険を使う場面そのものが少なくなります。
廃油で起きやすい事故は、転倒、詰まり、火、汚れの4つです
1つ目は、こぼれた油で床が滑ることです。フライヤーから缶へ油を移すときや、缶を裏口まで運ぶときにこぼれやすく、拭き残しがあるとお客様やスタッフが転びます。
2つ目は、排水の詰まりです。使い終わった油を流しに流すと、冷えた油が配管の内側に貼りつき、グリストラップも汚れます。詰まった排水があふれると、テナントのお店では下の階や隣の店まで水が回ることがあります。
3つ目は火です。揚げかすや、油を拭いた布を積んだまま置くと、熱がこもって燃え出すことがあります。熱いままの油を缶に入れ、火のそばに置くのも危ない置き方です。閉店後の誰もいない厨房で燃え出せば、気づくのが遅れます。
4つ目は、共用部の汚れです。ビルの共用通路やごみ置き場に缶を置いて倒せば、建物や隣の店の物を油で汚します。
| 事故 | 起きやすい場面 | 店でできる防ぎ方 |
|---|---|---|
| こぼれた油での転倒 | 缶への移し替え、缶の持ち運び | 冷ましてから移し、こぼれたらすぐ吸わせて拭く |
| 排水の詰まり | 鍋やフライヤーの油を流しに流す | 油は流さず、鍋の油は紙で拭き取ってから洗う |
| 揚げかすからの火 | 揚げたてのかすや油の付いた布を積んで置く | かすに水をかけてから捨てる |
| 共用部の汚れ | 共用通路やごみ置き場に缶を置く | 缶は店の中の決めた場所に置き、ふたを閉める |
補償されるかどうかは、契約と特約で決まります
飲食店が入る保険には、施設賠償責任保険、生産物賠償責任保険(PL保険)、火災保険などがあります。どの事故がどの保険で補償されるか、あるいは補償されないかは、契約の内容と特約の付け方で変わります。
保険の名前だけを見て、廃油の事故も入っているはずだと考えるのは危ういことです。手元の保険証券と約款を出し、代理店に聞くのがいちばん確かです。保険証券には、入っている保険の名前と特約が書いてあります。それぞれの保険が何に備えるものかは、賠償責任保険費用の用語のページにあります。
東海と近畿の7府県を中心に、飲食店の廃食用油を買い取っています。一斗缶2缶から缶ごと引き取ります。
代理店には、保険の名前ではなく、事故の場面を伝えて聞きます
「廃油の事故は出ますか」と聞いても、答えは「場合によります」になりがちです。代理店が答えやすいのは、誰がどこで何をして、何が起きたかが分かる聞き方です。
テナントのお店は、賃貸の契約書も一緒に見ておきます。入っておくべき保険が契約で決まっていることがあるからです。分からなければ、管理会社に聞いてください。
- こぼれた廃油でお客様が転んでけがをしたとき
- 排水の詰まりで、下の階や隣の店に水や油があふれたとき
- 揚げかすから火が出て、隣の店や建物に燃え移ったとき
- 共用通路で缶を倒し、建物や隣の店の物を汚したとき
- スタッフが廃油でやけどやけがをしたとき
答えをもらったら、補償されない場面に印を付けてください。印の付いた場面は、特約を足すか、店の手順で起こさないようにするかのどちらかで備えることになります。契約を更新する前に1回聞いておけば、次の更新までの備えが決まります。
油をこぼしたら、水で流さずに吸わせて拭きます
床にこぼれた油に水をかけると、油が広がり、排水口へ流れ込みます。先に人を近づけないようにして、新聞紙やおがくず、油を吸う吸着材をかぶせ、油を吸わせてから拭き取ってください。そのあと洗剤で拭くと、床の滑りが取れます。
油を吸わせた紙や布は、丸めて積むと熱がこもります。水で湿らせてから袋に入れると、燃え出すおそれが減ります。油を吸った紙や布が燃え出すのは、揚げかすと同じ油の自然発火です。
- 人を離すこぼれた所にお客様とスタッフを近づけない
- 吸わせる新聞紙やおがくず、吸着材をかぶせる
- 拭き取る吸わせた油を紙や布で集める
- 洗剤で拭く床に残った油の滑りを取る
- 湿らせて捨てる油を吸った紙や布は水で湿らせてから袋に入れる
ためる量と時間を減らすと、事故の元も減ります
店に置く廃油が多いほど、こぼす、倒す、燃える元が増えます。置く量を決めるのは、回収の間隔です。
回収の間隔を2倍にすると、店に置く油も2倍になります。例えば、1週間に一斗缶2缶の廃油が出るお店で考えます。一斗缶は1缶18リットルなので、毎週の回収なら置く油は36リットルです。2週間ごとなら72リットル、4週間ごとなら144リットルまで増えます。
- 36リットル毎週
- 72リットル2週間ごと
- 108リットル3週間ごと
- 144リットル4週間ごと
置き場が通路にはみ出す、缶を積み重ねる、といった置き方は、量が増えたときに起こります。缶を床に横並びで置ける数を上限にし、超えそうなら回収の間隔を縮めるのが、いちばん手のかからない備えです。1日の終わりに置き場の缶を数えておけば、上限に近づいたことに早く気づけます。
OIL BEESは、缶ごと引き取り、立ち会いなしで回収します
OIL BEESは、お店から出る廃食用油を一斗缶2缶から買い取ります。缶ごと引き取るので、詰め替えも空き缶の処分もいりません。缶から別の容器へ詰め替える作業がないので、そのぶんこぼす場面が1つ減るでしょう。缶がないお店には、回収用の容器を無料で貸し出します。
定期回収の間隔は、出る量に合わせて決めます。繁忙期だけ間隔を縮めることもでき、缶が急に増えたときはスポット回収も頼めます。回収の場所を決めておけば、立ち会いはいりません。回収した油は、SAF(航空燃料)やバイオ燃料の原料になります。今の業者に処分費を払っているお店は、切り替えるとその支払いがなくなり、油の代金を受け取れます。
1週間に出る缶の数と、置き場に並べられる缶の数を、080-2959-6285 に伝えてください。買取の価格は電話でお答えします。店に置く量が上限を超えない回収の間隔を一緒に決め、回収の日程もすぐに決めます。買取の条件もあわせて確かめられます。
よくある質問
Q. 廃油が原因の事故は施設賠償責任保険で補償されますか
契約と特約によって違います。こぼれた油での転倒や排水の詰まり、揚げかすからの火など、事故の場面を具体的に伝えて保険会社か代理店に確かめてください。
Q. 床に油をこぼしたら水で流してもいいですか
流さないでください。油が広がり、排水口へ流れ込みます。新聞紙やおがくず、吸着材で油を吸わせてから拭き取り、最後に洗剤で拭きます。
Q. 廃油の缶はどこに置けば安全ですか
火のそばと通路を避け、ふたを閉めて床に横並びで置きます。共用通路やごみ置き場には置かず、並べきれない分は回収の間隔を縮めて減らします。
Q. 回収のときに立ち会いは必要ですか
OIL BEESでは、回収の場所を決めておけば立ち会いはいりません。缶ごと引き取るので、詰め替えも空き缶の処分もいりません。










