なぜ“油選び”が飲食店の命運を分けるのか?
味・食感に直結する「油の質」
揚げ物の味を左右するのは、素材や技術だけではありません。
実は「揚げ油の種類」が、料理の仕上がりに大きく影響するのです。
たとえば、同じ唐揚げでも、キャノーラ油ならサクッと軽い食感に、ラードならジューシーでコクのある味わいに仕上がります。
お客様が「また食べたい!」と思う料理には、油の選び方が密接に関わっているというわけです。
廃油の質=リサイクル価値と利益に影響
使い終わった油、つまり「廃油」の質は、そのままリサイクル価値にもつながります。
酸化が進みすぎていたり、異物が混ざっていたりすると、買い取り価格が下がる、あるいは無料回収のみになることも。
逆に、酸化の少ない油、成分が安定している油は高値で買い取られることもあるため、最初に選ぶ油の種類や使い方が、廃油リサイクルの収益性を大きく左右します。
回収コスト・衛生管理にも差が出る
油の種類によって、粘度・匂い・固まりやすさが異なります。
たとえばラードや一部のブレンド油は、冷えると固まりやすく、容器や回収作業に手間がかかります。
反対に、キャノーラ油やパーム油などは、廃油としても扱いやすく、衛生管理や回収がスムーズです。
つまり、「どの油を選ぶか」は、味やコストだけでなく、店舗運営の効率・安全にも影響してくるのです。
油の種類別メリット・デメリットを徹底比較
揚げ物に使われる油にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴・向き不向き・コスト感があります。ここでは代表的な6種類の油を、飲食店での実用性を踏まえて詳しく比較します。
キャノーラ油:コスパ◎、万能タイプ
- メリット
└ 価格が安定しており、軽い仕上がりで幅広い料理に対応
└ 揚げ油としての耐久性が高く、酸化しにくい
└ 廃油としても扱いやすく、高く買い取られる傾向あり - デメリット
└ 香りや風味が控えめなので、油の“個性”は弱め - おすすめ用途:からあげ、コロッケ、天ぷら、全般に対応可
- コスパ評価:★★★★★(高コスパの代表)
パーム油:長持ち、揚げ物向き
- メリット
└ 熱に強く、酸化しにくいため繰り返し使いやすい
└ サクッとした衣が作りやすく、揚げ色も良好 - デメリット
└ 冷えると固まりやすく、冬場や保管には注意
└ 環境への配慮(パーム油生産の問題)に敏感な顧客も - おすすめ用途:とんかつ、串揚げ、フライ系中心
- コスパ評価:★★★★☆(業務用大量調理に向く)
大豆白絞油:軽さと風味が売り
- メリット
└ 軽やかな風味で素材の味を活かす
└ ヘルシーな印象があり、女性客が多い店舗にも好印象 - デメリット
└ 他の油と比べるとやや酸化しやすい
└ 劣化が進むと香りにクセが出やすい - おすすめ用途:野菜の天ぷら、和風フライ、惣菜系
- コスパ評価:★★★☆☆(鮮度管理が重要)
ひまわり油:ヘルシー志向店に人気
- メリット
└ ビタミンEが豊富で、ヘルシーイメージが強い
└ 軽い口当たりで、さっぱり系の料理と相性◎ - デメリット
└ 比較的高価、揚げ物専用としては割高になる場合も
└ 廃油としての再資源化ではやや特殊扱い - おすすめ用途:ナチュラル系カフェ、軽食、揚げ菓子
- コスパ評価:★★★☆☆(ブランディング重視型)
オリーブオイル(ポマース):差別化に有効だがコスト高
- メリット
└ 香りと風味に個性があり、“高級感”を演出できる
└ 高温でも安定しており、プロユースとして人気 - デメリット
└ 非常に高価で、揚げ油としてのコスパは低い
└ 廃油としては特殊扱いになり、回収・再資源化しづらい - おすすめ用途:スペイン料理、イタリアン、高単価メニュー向け
- コスパ評価:★★☆☆☆(戦略的に使う油)
その他(ブレンド油・ラードなど):特殊用途に最適な使い方
- メリット
└ 味の再現性が高く、伝統的な揚げ物に最適
└ 特定料理(餃子、豚カツなど)には欠かせない風味 - デメリット
└ 粘度が高く、廃油としての処理・回収に難がある
└ 固まりやすく、衛生面で注意が必要 - おすすめ用途:中華・とんかつ・ローカルフード系
- コスパ評価:★★★☆☆(限定用途に強い)
油選びで失敗しないための3つの視点
🍽 料理の種類・ボリューム・提供速度との相性
「どんな料理に、どのくらいの量を、どれだけのスピードで提供するか?」
これは油選びにおいて、とても重要な視点です。
たとえば、唐揚げ・天ぷら・とんかつなど、油の温度や鮮度で味が大きく変わる料理には、劣化しにくく香りの少ない油(例:キャノーラ油、パーム油)が最適です。
一方で、高単価メニューや料理に風味を出したい場合は、オリーブオイルやラード系を選ぶことで「違い」を演出できます。
また、大量調理を高速で提供する業態(ファストフード、弁当店など)では、長持ちしやすい油を選ぶことで油の回転率が上がり、コストを抑えられます。
料理ジャンル別:おすすめの油の選び方(中華・和食・フレンチなど)
ジャンル | おすすめの油 | 理由 |
---|---|---|
中華料理 | ラード、ブレンド油 | コクと香ばしさを重視。高温でも風味が活きる |
和食(天ぷら) | 大豆白絞油、米油 | 素材の味を邪魔せず、軽い口当たり |
フレンチ | オリーブオイル(ポマース) | 高単価&香り付けに最適 |
カフェ・惣菜 | キャノーラ油、ひまわり油 | コスパ&ヘルシー志向のバランスが良い |
揚げ物専門店 | パーム油、キャノーラ油 | 揚げ色・衣の食感が安定しやすく、劣化も少ない |
このように、料理ジャンルによって「最適な油」は異なります。一律の選び方ではなく、業態とお客様層に合わせた選定が鍵です。

廃油の性質と回収しやすさ(粘度・酸化度)
使い終わった油の状態も、実はとても重要です。
粘度が高く、固まりやすい油は、回収が大変になりやすいため、容器から漏れたり、悪臭や虫の発生リスクも高まります。
一方、酸化しにくくサラッとした油(キャノーラ油やパーム油など)は、廃油としても扱いやすく、リサイクル業者にも好まれやすいという特徴があります。
油の“使いやすさ”だけでなく、“廃棄のしやすさ”まで考えると、総合的に優れた油を選ぶことができます。
コスト vs 品質のバランス
「安い油を使えば経費が浮く」
確かにそれは事実ですが、安すぎる油は劣化が早く、結果的に交換頻度が上がり、回収量も増える=コストが膨らむことがあります。
逆に、少し高くても耐久性が高い油を選べば、交換回数が減り、廃油も質の良い状態で回収できるため、買い取り価格も安定する可能性があります。
つまり、油選びでは、「単価」だけでなく「持ち・リサイクル価値・衛生管理」の総合バランスを見ることが重要なのです。
OIL BEESが提案する「使用油別・最適回収プラン」
油の種類に合わせた回収頻度・対応
OIL BEESでは、お店で使っている油の種類や量に応じて、最適な回収頻度・スケジュールをご提案しています。
たとえば――
- 粘度が高く固まりやすいラード系の油を使う店舗には、週2回のこまめな回収を。
- 酸化しにくく長持ちするキャノーラ油中心の店舗には、月1〜2回の定期回収を。
- イベント出店など突発的に大量の油が出るケースには、スポット回収にも柔軟対応。
このように、油の性質+店舗の状況に応じたカスタム回収が可能です。
「うちは特殊だから無理かも…」と思っている方にも、まずはご相談いただければ柔軟に対応いたします。
酸化度チェック+「おいしい油」認定で安心
OIL BEESの大きな特長のひとつが、油の酸化度測定サービスです。
専任の検査員が現地で油の状態をチェックし、酸化の進行具合を数値化。一定基準を満たしている店舗には、「おいしい油」認定ステッカーを発行します。
このステッカーは――
- 店舗の安全・衛生への取り組みをアピールできる
- お客様からの信頼獲得や、SNSでのPRにも活用できる
- スタッフの油管理への意識向上にもつながる
油の使い方ひとつで、店舗のブランド価値もアップさせることができます。
回収しやすく、高く売れる油の傾向とは?
実は、回収した廃油の**“種類”と“状態”によって、買取価格が大きく変わる**ことがあります。
📌 高く売れる油の特徴:
- サラッとしていて異物混入が少ない
- 酸化が進んでいない(測定結果が良好)
- 比較的再資源化しやすい種類(キャノーラ油、パーム油など)
📌 買取価格が下がりやすい油:
- 異物が混入している
- 酸化が進みすぎている
- ラードやブレンド油など、処理の手間がかかるもの
OIL BEESでは、使っている油の種類に応じて、どうすれば価値の高い状態で回収できるかをアドバイス可能です。
ただ“捨てる”だけでなく、“売れる品質”で渡す工夫も、利益に直結するポイントです。
よくある質問Q&A:油選びと廃油回収の不安を解消!
飲食店オーナーや厨房担当者の方から、油選びや廃油回収についてよく寄せられるご質問にお答えします。
Q1. 高級な油(オリーブオイルなど)でもリサイクルできますか?
はい、可能です。ただし、オリーブオイルなどは粘度や成分の特性上、再資源化に手間がかかる場合があるため、買い取り対象にならないこともあります。
とはいえ、無料回収の対象にはなるので、安全かつ衛生的に処理する手段としては非常に有効です。
Q2. 油の種類によって買取価格は変わるんですか?
はい、油の種類や酸化度(劣化の程度)によって価格は変動します。
- 高く売れる傾向:キャノーラ油、パーム油(劣化が少なく再利用しやすい)
- 買い取りが難しい傾向:ラード、酸化が進みすぎた油、異物が混ざった油
OIL BEESでは、定期的な油の診断と使用アドバイスにより、より価値ある状態での回収を目指しています。
Q3. 少量の廃油でも回収してもらえますか?
もちろんです!
一斗缶1缶分などの少量からでも対応可能です。特に、定期的に油が出る飲食店・惣菜店・キッチンカーの方にとっては、少量でも回収可能なOIL BEESの柔軟さが大きなメリットになります。
Q4. 特殊な油を使っているけど、対応できますか?
大丈夫です。
OIL BEESでは、油の種類・用途に応じて最適な回収方法やスケジュールをご提案しています。ラード、ブレンド油、天ぷら油など、特殊な油についてもまずはお気軽にご相談ください。
Q5. 回収にかかる費用はありますか?
基本的には無料で回収しております(※エリア・条件による)。
また、一定量・一定品質の油については買い取り価格がつくケースもありますので、回収はコストどころか**“利益になる可能性”もあるサービス**です。
OIL BEESは、油の使い方から回収、再資源化までを一貫してサポートするパートナーです。
「捨てる」から「活かす」へ。ぜひ、お気軽にご相談ください!