寒い季節になると、「揚げ油の扱いがいつもと違う」と感じる飲食店の方も多いのではないでしょうか?
冬の気温は、油の品質や作業効率に意外な影響を与えることがあります。この記事では、冬場に注意したい油の特性と、すぐにできる管理の工夫についてわかりやすくご紹介します。
冬に起きやすい「油トラブル」とは?
固まりやすくなる
気温が下がると、油が固まったり、粘りが強くなったりすることがあります。とくにラードやミックス油では、10℃を下回ると白く濁ったり、固形化することも。
温まりにくい・焦げやすい
冷えた状態から加熱すると、ムラが出やすく、焦げやすいこともあります。油の中心部が十分に温まる前に揚げ始めてしまうと、仕上がりに影響することも。
油の劣化スピードは意外と「冬も早い」
「寒いから油は劣化しにくい」と思われがちですが、実は冬も酸化リスクは高いのです。
- 揚げ物が冷えやすく、油温が安定しにくい
- 作業の間にフライヤーの火を消す時間が増える
- 開閉のたびに冷気が入りやすく、温度が乱れやすい
これらが酸化や泡立ち、においの原因になります。
今冬からできる!冬の油管理ポイント

1. 保管場所は「室内」または「温度が安定した場所」に
倉庫や通気口の近くなど、冷え込みやすい場所は避けましょう。最低でも10℃以上をキープできる環境がベストです。
2. フライヤーの予熱はしっかりと
油が固まっていた場合は、一気に強火で加熱しないこと。焦げやすくなるため、最初は弱火でじっくり温めてから使用を。
3. 使用後は「油こし」と「フタ」で酸化防止
冬は使用頻度が下がることもあるため、使い終わった油はこしてから密閉保管しましょう。異物や空気に触れる時間を減らすことが大切です。
4. 揚げカスはこまめに除去
カスが多いまま加熱を繰り返すと、焦げ・ニオイ・泡立ちの原因になります。1日数回のカス取りを習慣にしましょう。
プロの現場で実践されている工夫
実際にOIL BEESをご利用の飲食店様では、以下のようなひと工夫をされているケースがあります。
- 油缶の下に「断熱シート」や「発泡スチロール」を敷いて保温
- フライヤーに「油温モニター」をつけて常に温度チェック
- 油を使わない日でも、週に一度は撹拌して状態確認
こうしたちょっとした気配りが、油の寿命を伸ばし、コスト削減にもつながります。
最後に:油を守ることは、お店の品質を守ること
冬の寒さは、油にとって大きなストレスです。ですが、基本を押さえておくだけで、油も長持ちし、お客様に提供する料理の品質も安定します。
OIL BEESでは、油の状態チェックやアドバイスも無料で対応しています。冬場の油管理に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。