SDGsって飲食店に関係あるの?
「SDGs(エスディージーズ)」と聞くと、なんとなく大きな企業や国の取り組み…というイメージがあるかもしれません。
でも実は、飲食店の毎日の営業の中にも、SDGsに貢献できるポイントがたくさんあるんです。
エコ・地産地消だけじゃない「廃油」も立派なSDGs
食材ロスを減らす、地元の野菜を使う——それだけがSDGsではありません。
実は、「使い終わった油を捨てずにリサイクルすること」も、立派なSDGsの取り組みになります。
たとえば、廃食用油はバイオ燃料や石けんの原料として再利用され、資源の有効活用と地球温暖化防止に貢献します。
お客様の「選ばれる理由」になる時代
最近では、「環境に配慮したお店かどうか」を気にするお客様も増えています。
特に若い世代やファミリー層は、「子どもに優しい」「地球に優しい」を選ぶ基準にしていることも。
つまり、ちょっとしたエコ活動が、集客やブランディングにもつながる時代なのです。
廃食用油のリサイクルがSDGsになる理由
使い終わった油を捨てずにリサイクルする。たったそれだけの行動が、実は地球規模の課題解決に直結していることをご存じでしょうか?
ここでは、廃食用油のリサイクルがどのようにSDGsに貢献しているのか、わかりやすく解説します。
CO2削減、再生可能エネルギーへの活用
廃食用油は、適切に回収・精製することでバイオディーゼル燃料(BDF)に生まれ変わります。これは航空機・自動車・船舶の燃料として利用可能で、石油の代替となる再生可能エネルギーです。
その結果、CO2の排出量を大きく抑えることができ、SDGsの「13.気候変動に具体的な対策を」に直結します。
「捨てない=資源」小さな積み重ねが未来を変える
本来なら「ゴミ」として処分されるはずの廃食用油。ですが、これを捨てずに再利用することで、「ゴミを減らし、資源を活かす」社会づくりに一歩近づきます。
これはSDGsの「12.つくる責任 つかう責任」にも関連します。つまり、飲食店のちょっとした心がけが、持続可能な社会を支える力になるのです。
今日から始められる!飲食店のSDGsアクション3選
SDGsと聞くと、「うちみたいな小さな店じゃ難しいのでは…」と思いがちですが、そんなことはありません。今すぐ、しかもコストをかけずに始められるエコアクションは意外とたくさんあります。
ここでは、特におすすめの3つをご紹介します。
1.廃油の無料回収業者と契約する
まずは、廃食用油を無料で回収してくれる業者に依頼すること。
「ただ捨てる」のではなく、バイオ燃料などに再資源化される仕組みを選ぶことが、SDGsの実践そのものです。
すでにOIL BEESのようなサービスを利用している店舗は、SDGsの一歩を確実に踏み出しています。
2.油の使用量を記録して無駄を減らす
調理ごとの油の使用量や交換頻度を簡単にメモやアプリで記録するだけでも、「無駄な使いすぎ」に気づくことがあります。
油の管理を習慣化することで、コスト削減と環境負荷の軽減が同時に実現できます。
「使った分を見える化する」だけで、立派なSDGsアクションです。
3. エコの取組みを店頭やSNSで発信する
せっかくのエコ活動、黙っていてはもったいない!
「うちは廃油をリサイクルしています」といった取り組みを、POPやステッカー、SNSで発信するだけでも、お客様の共感を得るきっかけになります。
「このお店、ちゃんと環境のこと考えてるんだ」と思ってもらえるだけで、ファンが増える可能性もアップします。