家庭で料理をすると必ず出てしまう廃食用油。
「そのまま流しに捨てていいの?」と迷ったことはありませんか?
実は、廃油を排水口に流すと環境汚染の原因になってしまいます。ですが、ちょっと工夫をすれば、せっけんやアート作品などに生まれ変わらせることができるんです。
今回は、家庭や地域のワークショップで取り組める、楽しくて役立つ廃食用油の再利用アイデアをご紹介します。
1. 手作りせっけんに変身!
もっとも人気がある活用法が、廃油せっけんづくりです。
材料
- 使用済み油(できれば揚げ物に使った植物油)
- 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)
- 精製水
- 香料やアロマオイル(お好みで)
作り方の流れ
- 廃油をこして不純物を取り除く
- 精製水に苛性ソーダを加え(要注意!必ず手袋とゴーグルを着用)、しっかり混ぜる
- 廃油と混ぜて攪拌(かくはん)する
- 型に流して数週間乾燥させる
出来上がったせっけんは、台所用や掃除用として活用できます。
ワークショップでは、香りや色を工夫して自分だけのオリジナルせっけんを作る楽しみもあります。

2. 廃油キャンドルでエコな明かりを
廃油を再利用したキャンドルづくりも人気のアクティビティです。
簡単な作り方
- 廃油をこしてペットボトルなどに用意
- 牛乳パックや空き瓶を型にする
- 油に凝固剤やクレヨンの削りかすを混ぜて色をつける
- 芯を固定して油を流し込む
固まれば、世界に一つだけのオリジナルキャンドルの完成!
防災用の非常灯としても役立ちますし、インテリアとして飾ることもできます。
3. アート作品に応用
廃油を絵の具や染料の媒介として利用するユニークな方法もあります。
- 布を油で染めて「オイルペイント風」の模様を作る
- 油を混ぜた紙アートで独特の質感を出す
- 子ども向けの「油と水を使った実験アート」ワークショップ
安全面に配慮しながら取り組めば、廃油を使ったアートは環境教育の一環にもなります。
4. DIYアイデアで家庭を便利に!
廃油は掃除や生活のちょっとしたDIYにも使えます。
- 古布にしみ込ませて靴や金属磨きに
- 庭の害虫除けに(廃油を薄めて使用)
- サビ止めオイルとして工具や自転車に塗布
「捨てるしかない」と思っていた油が、家庭で役立つアイテムに早変わりします。
5. 地域ワークショップで広がる可能性
家庭だけでなく、地域イベントや学校のワークショップでも廃油活用は人気です。
- 親子で参加できる「廃油せっけんづくり教室」
- 防災イベントでの「廃油キャンドルづくり」
- 環境教育の一環としての「廃油リサイクル体験」
実際に体験することで、子どもから大人まで環境問題を身近に感じるきっかけになります。
まとめ|廃油を“資源”に変えて楽しもう
廃食用油はそのまま捨てると環境負荷になりますが、工夫すればせっけん・キャンドル・アート・DIYと幅広く活用できます。
- ✅ 家庭でのちょっとしたリサイクルに
- ✅ 子どもの自由研究やワークショップに
- ✅ 防災・地域活動の教材に
OIL BEESでは、飲食店からの廃油回収を行い、燃料や石けんなどへの再資源化に役立てています。
家庭での再利用とあわせて、廃油の有効活用に参加してみませんか?
🌱 廃油はただのゴミではなく、未来を変える資源です。